医療の目覚ましい発展に伴い、様々な検査や治療に革新・改良が認められる。

その中で、現在の医療の方向性は、できるだけ身体に優しい非侵襲性の検査・治療を選択するとしている。

今回、神戸大学は、癌細胞が放出する物質を体液から検出する技術として、涙を利用した乳癌を発見する「TearExo法」を開発した。

スポイト状の細い管の中に入った金色のプレートに開口した小さい穴に涙を通すことで、乳癌細胞が放出する物質を検出する。

採取した涙を検出機械に通すと、短時間で結果が判明するため、乳癌検診のほか、治療中の患者における薬効の確認も可能である。

煩わしさのない簡単で正確な検査により、癌検診の受診率を上げることで、早期発見をより確実なものにすることができる。

神戸大学では、2021年度の実用化を目指している。