大腸内視鏡検査実績数20万件

以上の内視鏡医開発による
嵌入便摘出用手袋

高齢化に伴い、大腸の蠕動運動や神経機能が低下することにより、便の停滞と硬化による嵌入便(かんにゅうべん)が形成され、重度の便秘や腹部の膨満感を引き起こします。「摘便サック」は、肛門に挿入後、直腸内で自動的に開き、硬化した嵌入便を安全に摘出。
さらに、深部の柔らかい便の自然排出も促しスムーズな排便と症状の改善を実現します。
介護現場や在宅ケア、脊損医療など幅広い現場での活用が期待されています。

排便のメカニズム

直腸内に便が滞留すると直腸内圧が上昇します。
内圧が40~50mmHg以上になると直腸壁が伸展され骨盤神経が刺激されます。
刺激信号は仙髄(排便中枢)から視床下部・大脳皮質へ伝達され、便を促す信号となり仙髄(排便中枢)へ戻ります。

この信号は直腸壁内骨盤神経へ伝搬されて直腸肛門反射が惹起されます。
内肛門括約筋が弛緩し、便は外肛門括約筋付近へ移動します。
この外肛門括約筋は随意筋であるため排便のためのイキミにより便は体外へ排出されます。

嵌入便の発生メカニズム

老化により蠕動運動・骨盤神経機能・直腸内圧感知機能などが低下すると、直腸内便滞留時間が延長します。
便の停滞により便中水分が過剰に吸収され、便が硬化し嵌入便が形成されます。

嵌入便はやがて硬便となり、後方(直腸深部)の便も排出できずしだいに極度の便秘となります。

排便と嵌入便発生のメカニズム

摘便サックによる嵌入便排出

肛門内に摘便サックを挿入すると、臀部でストッパーリングが外れます。同時に、直腸内で摘便サックが開き、嵌入便(硬便)を摘出することができます。また、後方(直腸より深部腸管)の滞留便は柔らかいため自然排出され、便秘による腹部膨満感などの症状も消失します。

摘便サックによる嵌入便摘出