さまざまな癌種において早期発見は、治療や予後において非常に重要であると考えられる。その中でとくに、膵臓・胆管癌は早期には自覚症状に乏しく、進行癌になり発見されることが多いため、予後が不良 である。

最近、膵臓・胆管癌患者の唾液中におけるmicroR-1246 と microR-4644 の発現量が健常者に比べ高いことが明らかになり、英国のオンラインジャーナル「Oncology Reports」で公開された。 これにより、前述のmicroRNAsは膵臓・胆管癌の早期発見に重要なバイオマーカーとなりうる可能性があると期待される。

また、唾液検査という簡便かつ侵襲性のない方法であり、今後他の癌種においても研究・開発が広がると思われる。