乳癌の早期発見のためにマンモグラフィーが広く採用されているが、マンモグラフィー画像の読影は難度が高い。専門医による乳癌の検出精度には大きなばらつきがあり、熟練した臨床医であっても検出には苦慮する場合がある。また、偽陽性の場合、患者が不必要で侵襲的検査を施行することに繋がる可能性がある。

今回、乳癌検出能力が、放射線科専門医よりも優れている人工知能(AI)システムについて報告された。

このディープラーニング(深層学習型)モデルは、乳癌検診の精度と効率を向上させるための前向き臨床試験に寄与する可能性がある。

乳房X線像のスクリーニングによる乳癌検出ディープラーニング(深層学習型)AIモデルは、大規模な乳房X線像データセットを用いて評価された。

このAIモデルにより、偽陽性の絶対的減少と偽陰性の絶対的減少が認められ、そして、このAIシステムは6人の放射線科医全員の検出成績を上回ったことが確認された。