喉頭癌
1:喉頭について
喉頭は、咽頭と気管をつなぐ管の器官で、鼻や口から取り込まれた空気は気管へ、飲食物は食道へと振り分けたり、また喉頭には左右一対の声帯があります。これらにより、嚥下や発生機能を行っています。
2:喉頭癌について
喉頭癌は発生部位によって、声門癌、声門上部癌、声門下部癌の3つに分けられています。この中で最も多いのは声門癌で、喉頭癌の半数以上を占めます。
3:統計と発生要因
年間発生数は10万人あたり3.9人です。男性は女性の10倍以上あり、50歳代から増加を始め、70歳代でピークを迎えます1)。
発生要因は、喫煙と飲酒です。両方の習慣がある人では、より危険性が高まることがわかっています。
4:症状
嗄声や嚥下時の違和感などがあり、進行すると疼痛が出現します。
5:治療
外科的手術や放射線治療、抗癌剤治療が行われます。