富士フイルムは、リポソーム製剤の開発・製造受託サービスを開始する。

リポソームとは少なくとも1つの脂質二重層を持つ球形の小胞であり、栄養素や医薬品を内部に封入し投与するための輸送手段である。治療薬として核酸を内包するリポソーム製造装置を手掛けるカナダのプレシジョン・ナノシステムと提携し、低分子医薬品や核酸医薬を対象に受託サービスを展開するが、富士フイルムは自社でも抗癌剤のリポソーム製剤を開発している。

このように、ナノサイズの封入体に治療薬を入れて病変部に集中的にデリバリーする治療法はますます発展すると思われる。