早期の検出が難しい癌の一つに肺癌があるが、microRNA をバイオマーカーとして用いて喫煙者などの肺癌予備軍から肺癌罹患危険性の高い者をスクリーニングすることが試みられている。
Continuous Observation of Smoking Subjects の肺癌スクリーニング・プログラムより参加者を募り、血中 13-miRNA の肺癌バイオマーカーとしての有用性を調べた試験において、て、74.9% の精度で肺癌を発見することが可能となった。また、 Multicenter Italian Lung Detection として行われた試験においては、87% の感度と 81% の特異性で肺癌を発見することが可能であった。
このように、mcroiRNA を肺癌早期診断のバイオマーカーとして利用した診断の実用化が近づいている。