ロペグインターフェロンが血液がん治療において、有望な結果が認められているが、そのメカニズムは明らかではなかった。

今回、大阪公立大学大学院医学研究科 血液腫瘍制御学らの研究グループは、白血病マウスモデルを使用した実験において、ロペグインターフェロンが生体内でがん細胞に作用するメカニズムを明らかにした。

ロペグインターフェロンが腫瘍細胞に対して、優れた抗腫瘍免疫作用を有することを確認し、中でもT細胞の活性化が重要な役割を担っていることが分かった。

また、白血病細胞が体内から消失したマウスに再び白血病細胞株を注入しても再発しなかったことから、免疫記憶が獲得され、再発率の低下につながる可能性があると考えられる。

本研究成果は、国際科学誌「Cancer Science」(IF = 6.716)にオンライン版で発表された。