グリオブラストーマは、5年生存率10%という極めて予後不良な悪性度4の難治性脳腫瘍である。
今回、岐阜薬科大学研究グループと金沢大学、東京大学との共同研究により、グリオブラストーマに対する新規の創薬ターゲットが発見された。
まず、がん幹細胞に発現するSMAD specific E3 ubiquitin protein ligase 2(SMURF2)が、がん幹細胞の機能をコントロールしていることを発見し、さらに、SMURF2の機能を調節する”スイッチ”を切り替えることで、グリオブラストーマの進行が制御されることが明らかにされた。
これにより、SMURF2がグリオブラストーマ治療に対する有望な治療標的となりうることを明らかにされ、がん幹細胞標的薬の創製に繋がることが期待される。
本研究成果は、英国学術雑誌『Communications Biology』に掲載された。