●翻訳阻害抗がん剤の二つ目の標的を同定
2021年3月5日 癌研究情報
ロカグラミドAは、アグライア(Aglaia odorata)という植物が産生する二次代謝産物であり、標的タンパク質である翻訳開始因子「eIF4A」に結合することで翻訳を阻害し、がん細胞の増殖を抑制する。 また、新型コロナ …
●DNA/DNA 2本鎖核酸による効率的な遺伝子抑制を達成
2021年3月4日 遺伝子治療
アンチセンス核酸は細胞内のRNAを治療標的としているため、制御困難な細胞内遺伝子を標的にした治療薬として期待されている。 従来のRNAを標的とした1本鎖アンチセンス核酸の効果を大幅に向上できるDNA/RNAヘテロ2本鎖核 …
●肝がん細胞から特異的に異常分泌されるタンパク質「PKC δ」を発見
2021年3月2日 癌研究情報
肝臓はあらゆる他の部位に発生したがんから転移する臓器であるが、原発性肝がんは主に肝細胞ががん化した腫瘍性疾患である。 主にC型やB型のウイルス性肝がんや非アルコール性脂肪肝炎などに発生するとこが多いが、病態メカニズムは未 …
●肝がん治療選択のための新たなバイオマーカーを同定
2021年3月1日 癌研究情報
C型やB型などのウイルス性肝炎や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)において、進行とともに肝がんを併発する。 特に悪性度の高い肝がんは早期発見が難しく、現在用いられているα-FetoproteinやPIVKAなどの腫瘍マー …
●がん原因遺伝子ELF3のがん進展に関わる新たな機能を解明
2021年2月27日 癌研究情報
ELF3は、上皮細胞の発生の最終段階でその発現を増加させ、正常な上皮組織の維持に重要な役割を担う転写因子である。 大規模ゲノム解析により、十二指腸乳頭部がんにおいても転写因子ELF3の不活化変異が発生しており、がん抑制遺 …
●微小カプセルでがん治療
2021年2月26日 DDS
がんの増殖を抑制する薬剤を封入した微小な高分子のカプセルを肝臓がんのマウスに血管投与することにより進行を制御する実験に成功したことが、米国の消化器学専門誌の電子版に掲載された。 正常組織の血管壁は均一で密な構造をしている …
●口腔内細菌は食道がんのリスクファクターである
2021年2月25日 癌研究情報
本邦において最も多い口腔感染症である歯周病は、原因菌であるストレプトコッカス アンギノーサス菌の感染により、歯茎の炎症や出血が起こり、やがて歯を支える骨や線維など深い組織に炎症が広がり、最終的には歯が喪失する。 歯周病は …
●グルコーストランスポーターは脳グリオーマ神経周囲浸潤を制御する
2021年2月22日 癌研究情報
神経膠腫は腫瘍周囲の正常組織内へびまん性に浸潤するため、外科手術で完全切除できない場合が多く予後不良な癌腫のひとつである。 脳幹部小児びまん性グリオーマではヒストンH3K27M変異を認めるため、びまん性浸潤を呈し、MRI …
●正常の膵臓の細胞が癌になる根本原因の一つを明らかに
2021年2月20日 癌研究情報
膵臓癌では不安定なゲノムにより多くの遺伝子や染色体の異常が生じているため治療が困難な難治性癌のひとつとされている。 高血圧などに関与するレニン・アンジオテンシン系の一部として機能する(プロ)レニン受容体[(P)RR]が膵 …
●高い選択性でがん細胞を死滅させる天然化合物N-アルキルフェナジノン
2021年2月19日 癌研究情報
フェナジンは窒素原子を含む複素環式化合物であり、これまで100種類以上の天然化合物および6,000種以上のフェナジン類化学合成が存在する。 N-アルキルフェナジノンはPseudomonas属やStreptomyces属な …