●難治性肺がんの幹細胞性を制御するゲノム領域の発見
2021年2月18日 癌研究情報
転写因子 NRF2 は、抗酸化応答の塩基配列に結合して転写を活性化するタンパク質であり、生体防御に関わる様々な遺伝子を活性化することで解毒代謝や酸化ストレスに対する重要な役割を果たしている。 肺がんや頭頸部がんでは、特定 …
●がん抑制型miRNA-634の経皮投与によるEGFR阻害剤の治療効果の増強
2021年2月16日 遺伝子治療
皮膚扁平上皮がんの第一治療選択は外科的切除であるが、切除適応外症例に対しては抗がん剤投与などが行われるが、有効な外用剤の開発も求められている。 ヒトmicroRNA(miR)は約22塩基からなる機能性RNAであり、複数の …
●希少がん「平滑筋肉腫」の原因となる発がん因子を新たに発見
2021年2月15日 癌研究情報
本邦における軟部肉腫の発生数は、年間1500名ほどで希少がんに分類される。 様々な年齢層に発生するが、近年では高齢者に多く発生する傾向がみられ、転移症例では5年生存率が30%以下と極めて悪性度が高い。 化学療法は、従来よ …
●β2アドレナリン受容体シグナルの活性化が、がんの悪性化を抑制することを発見
2021年2月13日 癌研究情報
口腔癌の9割を占める口腔扁平上皮癌細胞はトランスフォーミング増殖因子β(transforming growth factor-β:TGF-β)シグナルにより上皮間葉移行(EMT)を起こし、転移を起こす。 EMTは上皮系形 …
●RAS 遺伝子を標的にしたマイクロ RNA 核酸医薬の開発に成功
2021年2月12日 microRNA
RAS は10以上の下流のシグナルを制御することで膨大なネットワークを形成しており、特にPI3K/AKT と MAPK/ERKシグナルは細胞増殖、細胞生存に関する遺伝子の転写を誘導する重要なシグナル伝達経路となっている。 …
●日本人の膵がん患者に合った治療を行う「ゲノム医療」に貢献
2021年2月9日 癌研究情報
膵癌の発生率および死亡率は本邦だけでなく世界的に増加しており、発見時には手術適応外の場合も多く5年生存率が極めて低い癌腫である。 膵癌症例の約10%は遺伝的素因が関与している家族性膵癌であり、その数%は一つの膵癌発症に繋 …
●大腸がん細胞の周囲で増える正常細胞の多様性を解明
2021年2月8日 癌研究情報
近年増加の一途をたどる大腸癌は、大腸内視鏡検査の普及により、早期大腸癌で発見され、またESDなどの内視鏡治療の進歩により内視鏡切除が可能となっている。 しかし、進行性大腸癌で発見されるケースも依然として多く、遠隔転移と伴 …
●ヒト肝胆膵・消化管神経内分泌がんを大量培養しライブラリー化
2021年2月6日 癌研究情報
消化器系の悪性腫瘍の多くは腺癌または扁平上皮癌であるが、稀に、上皮構造がなく神経や内分泌細胞の特徴的なタンパク質を発現する神経内分泌癌がある。 希少癌である神経内分泌癌は、予後が悪く、発生率は増加の一途を辿っているため、 …
●大腸がんに関与するWntシグナルを血圧調節分子WNKが制御する
2021年2月5日 癌研究情報
近年、食生活の欧米化である高脂肪食摂取により大腸癌は増加の一途をたどっている。 大腸癌における遺伝子解析が進み、さまざまな治療線戦力に応用されている。 多くの大腸癌で認められる Wnt シグナルの異常な活性化は、大腸癌の …
●小児胚細胞腫瘍における分子生物学的な特性の解明
2021年2月4日 癌研究情報
胚細胞腫瘍は、生殖器である精巣・卵巣と生殖器以外の縦隔・後腹膜・仙骨部・脳(松果体、神経下垂体部)などに発生しやすい悪性腫瘍の1つである。 好発年齢は10歳代から30歳代で、小児期に発生する半数は生殖器以外の部位から発生 …