microRNA封入ナノ粒子による癌治療
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●新治療法開発、患者の全ゲノムを調べる

癌や難病などの原因解明や新治療法の開発を目指す全ゲノム解析が、国立がん研究センターなど国内の医療研究機関連携によりスタートする。全遺伝情報(ゲノム)を網羅的に調べ、一人ひとりの体質や病状に合わせて治療する癌・難病のゲノム …

●がん10年生存率が上昇、全体57%に

最新の癌全体の10年生存率は約57%、5年生存率は約68%であり、診断、治療方法の進歩を反映し、前回より上昇している。 生存率についても今後さらに向上すると期待されている。ただ、生存率は部位や進行度などによって大きく異な …

●microRNA検査法、血液数滴で食道がんを見つけた

食道癌は早期の段階で発見すると内視鏡切除などの患者に負担の少ない治療で完治することも可能となるが、進行癌では予後不良であり、また転移性した場合は根治は難しく、抗癌剤治療や放射線治療などを組み合わせた負担の大きい治療となる …

●唾液中の microRNAと膵臓・胆管がん早期発見

さまざまな癌種において早期発見は、治療や予後において非常に重要であると考えられる。その中でとくに、膵臓・胆管癌は早期には自覚症状に乏しく、進行癌になり発見されることが多いため、予後が不良 である。 最近、膵臓・胆管癌患者 …

●ナノ粒子とDDS

現在、DDSとして利用される治療薬剤を封入する運搬体である微粒子のサイズは150nm程度のものが中心を占めている。その理由として、微粒子のサイズが数nm以下の場合は、腎臓から尿中に容易に排泄されてしまうため体内に滞留させ …

●がんとEPR効果

現在、さまざまな分野でDDS(ドラッグ・デリバリー・システム)による治療が行われている。例えば、核酸は直接血管内に投与するとすぐに破壊され、また抗癌剤はほとんどが正常血管壁から漏れ出すため副作用が起きる。これらを防ぐため …

●DDSの基幹技術

DDS(ドラッグデリバリーシステム)とは、適切な薬剤量を副作用を発生させずに病変部へ集中的に送り届ける治療法のことである。その三大テクノロジーとして、現在次の3つの基幹技術がある。 1)標的指向型DDS 病変部位へ集中的 …

●DDS技術の効果・効用

DDS(ドラッグデリバリーシステム)とは、薬剤を「適切な場所に」「適切な量を」「適切な時間作用する」よう届ける治療法のことである。薬剤の効果を最大限に引き出し、副作用を低減させる上で欠かせない技術である。DDS技術によっ …

●DDSと医薬開発システム

薬剤を服用した場合、実際に病変部にまでたどり着いて効果を発揮するのは、服用量のわずか数%以下程度に過ぎず、その他のほとんどは正常組織に作用し副作用を引き起こすことになる。このような治療薬剤の全身投与により引き起こされる欠 …

●核酸医薬の現状

核酸医薬とは、内在性の遺伝子発現を調整する20前後の塩基配列を持つ DNA またはRNA 断片を含む医薬の総称である。 そのなかで、最近、注目されているのが microRNA を含有する核酸医薬である。microRNA  …

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