癌研究情報
●卵巣がんの悪性度に IL-34 が寄与することを初めて解明
2020年7月30日 癌研究情報
卵巣癌は卵巣に発生した癌で、約90%は卵巣の表層を覆う細胞に由来する上皮性腫瘍である。 進行すると腹腔内に癌細胞が広がる腹膜播種が生じやすくなり、大網、大動脈周囲や後腹膜リンパ節、大腸、小腸、横隔膜、脾臓などに転移するこ …
●すい臓がんが転移する機序の一端が解明された
2020年7月28日 癌研究情報
膵臓癌をはじめとするさまざまな癌は、複数の遺伝子変異が組み合わさり細胞の増殖能が上昇して生じることが明らかにされていたが、癌患者の治療経過を大きく左右する癌の転移については、遺伝子変異は関わらないことも報告されてきた。 …
●新しい乳癌の発癌メカニズムの一端を解明
2020年7月27日 癌研究情報
乳癌悪性度にとって最も重要な指標は、エストロゲン(女性ホルモン)受容体(ERα)、プロゲステロン(黄体ホルモン)受容体(PR)、そして受容体型チロシンキナーゼHER2の3種類の分子の発現である。 例えば最も予後の良い乳癌 …
●ヒト肺がん細胞に関連する新たな診断マーカー候補分子を同定
2020年7月25日 癌研究情報
従来より研究開発に使用されている株化癌細胞は扱いやすさにより広く用いられてきているが、株化細胞は長期間継代培養することで癌細胞が本来有する遺伝的特性が変化する弱点がある。 今回、ヒト非小細胞性肺癌検体から樹立された細胞株 …
●スライムの性質を利用した革新的がん治療法
2020年7月21日 癌研究情報
ボロノフェニルアラニン(BPA)は、癌増殖抑制および死滅効果を有するホウ素製剤である。 ただ、BPAは癌に選択的に集積することができるが、癌に長期的に留まることができず、その滞留性を向上させる必要があった。 今回、液体の …
●ICGを用いた腸管血流評価による術後縫合不全の予防ができる
2020年7月20日 癌研究情報
大腸癌は、主に大腸粘膜が腫瘍化したポリープから発生し、次第に粘膜下層や壁内部のリンパ管や血管内部に侵入しリンパ節や肝臓、肺など別の臓器に転移し、また大腸壁外まで広がり腹腔内に播種を起こす。 年間発生数は約158,000人 …
●中咽頭癌患者の個別化治療に貢献する遺伝子修飾異常の発見
2020年7月18日 癌研究情報
近年、中咽頭癌、特にヒト乳頭腫ウイルス関連中咽頭癌は増加の一途をたどり、特に、米国では、HPV 感染の増加により中咽頭癌が急増しているが、HPV 関連中咽頭癌は HPV 非関連中咽頭癌と比べ放射線治療効果が高く予後が良好 …
●3次元解析を用いて抗がん剤の薬効評価手法の確立
2020年7月17日 癌研究情報
癌治療において、無数の遺伝子が、癌の発生・進行に関係していることや、遺伝子発現パターンが個人によって異なることが明らかになっている。 そのため、抗癌剤を汎用的に投与する治療法ではなく、数ある抗癌剤の中から個人に最適な治療 …
●ネスキープと粒子線治療組み合わせ、膵がんに新治療
2020年7月16日 癌研究情報
粒子線治療は放射線治療の一種で、癌病巣をピンポイントに狙い撃ちでき、従来の放射線治療に比べ、正常組織へのダメージを低く抑えられる特長がある。 しかし、隣接臓器への被曝による問題があり、その副作用解消を目的としてネスキープ …
●卵巣がんなどを検出できる蛍光試薬の開発
2020年7月14日 癌研究情報
葉酸はビタミンB群の一種で、DNA合成に必要であり、すべて細胞分裂に必要なビタミンB12が含まれる重要な反応についての基質である。 葉酸はいくつかのDNAの生合成に必要であるため、葉酸が欠乏すると多量のDNAを必要とする …